青森県立黒石高校の委嘱により作曲した作品を、今回のレコーディングのために小編成版に編み直しました。
「津軽をテーマに」と承りましたので、「ねぶた、ねぷた」をイメージしながら作りました。
[A]からの低音のリズムが、実際に大きな和太鼓などで演奏されている、この祭りの特徴的なリズムです。このリズムが、2、4、8分音符単位に変化しながら「津軽の鼓動」として曲全体に出てきます。
また、[F]からは「ハネト」と呼ばれる踊り手の「ラッセーラ」のかけ声のイメージでフレーズを作りました。
ゆっくりから始まり次第に速くなり盛り上がって終わる、と言うシンプルな曲ですので表現はし易いと思います。シンプルながら単調にならないよう調性など工夫しておりますので色彩感の変化を意識しながら演奏して頂ければと思います。(福島弘和)
この作品には、ほかに「原典版」がございます。版違いによる返品交換は承りかねますので、お間違いのないようお申し込みください。
東京音楽大学器楽科卒業、同大学研究科修了。オーボエを浜道晁、作曲を有馬礼子の各氏に師事する。
現在、オーケストラ、吹奏楽を中心に作曲活動をする。1998年「稲穂の波」、2000年「道祖神の詩」が全日本吹奏楽連盟の課題曲として採用。2019年には同連盟からの委嘱課題曲として行進曲「春」を作曲。1999年に朝日作曲賞(一般社団法人全日本吹奏楽連盟)、2007,’12.’13.’15.’19年に下谷奨励賞(公益社団法人日本吹奏楽指導者協会)、2010年に日本管打・吹奏楽アカデミー賞(作・編曲部門)の各賞を受賞。2001年国民文化祭や、2008年全国高等学校総合文化祭の創作音楽を担当。
21世紀の吹奏楽“響宴”会員。尚美ミュージックカレッジ専門学校講師。
主な作品:交響曲ト調、シンフォニエッタ、同第2番「祈りの鐘」、同第3番「響きの森」、ラッキードラゴン~第五福竜丸の記憶、
百年祭、協奏曲、語りと音楽の作品、など多数
This piece was originally written at Aomori Prefectural Kuroishi High School and has been recomposed as a shorter version for this recording.
The theme was the Tsugaru region, so it was written with the Nebuta and Neputa festivals in mind.
The bass rhythm represents the Neputa Festival's distinctive rhythm which gradually changes to the 2, 4 and 8 beat notes of "Tsugaru no Kodo" (The Beats of Tsugaru) throughout the piece. The cheers from the dancers called "haneto" are another source of inspiration.
This piece is rather simple as far as expression goes, as it starts slowly then gradually speeds up, ending with a burst of excitement.
Although the piece is simple, it's been cleverly composed so as to never bore its audience and we hope anyone who performs it pays special attention to its changes in color.
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