「花柳」とは、日本の文化の1つと言われている「芸者(色町・花町)」の社会を言います。
「遊女」や「白拍子」と呼ばれた、歌や踊りで座を盛り上げる芸者が登場したのは平安時代(794年)と言われています。
やがて戦乱の世となり白拍子は廃れましたが、再び平和が訪れた江戸時代には、神社・仏閣にお参りする人にお茶やお菓子を振舞う水茶屋(みずぢゃや)で料理を運んでいた娘たちが、いつしか当時流行り始めた歌舞伎を真似て三味線や踊りを披露するようになりました。
それはまもなく「踊り子」と呼ばれるようになり、この「踊り子」こそが芸者の始まりだと言われています。
芸者は、華やかな表舞台で活躍する姿が思い出されますが、その反面縦割り社会であったが故、色々ないざこざや問題もよく起きたそうです。
そんな部分があるからこそ、あの華やかで華麗な舞が生まれ出るのかも知れません。
近年では、S.スピルバーグ監督の映画【SAYURI】が公開され、その影響か外国人は日本の芸者に対する見方が変わり、今では「憧れの職業」と考えている人も多いそうです。
この曲は、そんな芸者たちの「明」と「暗」を私なりに表現してみました。
前半部分は不安や戸惑いの気持ちを、そして後半は華麗な舞の部分を表現しています。
金管アンサンブルでどこまで「和」が表現出来るか判りませんが、それぞれの舞を表現して頂ければと思います。
It is believed Geisha first appeared during the Heian Era around 794.
During the warring period, they disappeared but the tradition returned with the peace that followed in Edo era.
Initially, young women who served food and drink to visitors at temples and shrines began to entertain them with dancing.
This “Odoriko” or “dancing girls” became the origin of the Geisha.
Although the Geisha may seem to the observer to only be beautiful girls dancing, it actually is a rich and complex world of very strict rules and hierarchies, filled with conflict.
Steven Spielberg’s film “Sayuri” examined t his world, shedding light on the intrigue and mysteries of the ancient tradition for the outsiders, especially those in the West.
This piece, arranged for brass octet, employs the geisha concepts of “light” and “shadow” to portray the experience of a Geisha girl in two major sections.
The first expresses feelings of anxiety and puzzlement the young girl might first experience as an inductee into the society and the second, her gorgeous dancing once she has mastered her art.
Throughout, a strong sense of “Japanese” permeates the score.
Performers should strive to bring this to the fore.
1973年、東京都生まれ。1996年、東京コンセルヴァトアール尚美を首席で卒業。専攻優秀賞、総合優秀賞を受賞。卒業演奏会に出演。同年航空自衛隊に入隊。1997年、日本吹奏楽学会主催「管学合奏のための作編曲コンテスト」にて「佳作」入選。「審査員特別賞」受賞。2002年、日本吹奏楽指導者協会(JBA)下谷賞選考会にて「優秀賞」(第1位)を受賞。2003年、同「佳作」(第2位)入選。2004年、自由演奏会作曲コンクール「最優秀賞」(第1位)受賞。2006年、日本吹奏楽指導者協会(JBA)下谷賞選考会にて「佳作」(第2位)入選。
現在、航空自衛隊中部航空音楽隊サックス奏者、作編曲者。日本管打・吹奏楽学会会員、日本吹奏楽指導者協会会員、作曲集団「風の会」会員。
サクソフォーンを小串俊寿氏に師事。室内楽を服部吉之、岩本伸一、作編曲を伊藤康英、高橋伸哉、指揮法を林紀人、吹奏楽を鈴木孝佳(TAD 鈴木)、近藤久敦、小沢俊朗、佐藤正人の各氏よりそれぞれ学ぶ。
現在までに300の作品を手がけ、それらの一部はビムス・エディションズをはじめ、CAFUA レコード、ウィンドアート出版、イースター音楽出版、ブロード出版、ユニバース、ウィンズスコア、音楽之友社、バンドパワーから出版またはレンタルされており、好評を得ている。また手がけた作品を収録したCDも東芝EMI をはじめ、CAFUA レコード、ブレーン、クラウンからリリースされている。
主な作品に【ジョイフル・ポケット】(2002年下谷賞)、【古都の彩】(2003年下谷賞佳作)、【風の音に乗って】(2004年自由演奏会作曲コンクール最優秀賞)、【春色の扉】(2006年下谷賞佳作)、【オマージュ 限りある空の時を】【花柳の舞 舞妓たちの光と陰】【落ち葉の舞う季節】【懐古の時間】【Bossa】などがある。
For foreign customers,
You can now purchase from overseas via WorldShopping BIZ.
Study scores, ensembles, and CDs can be ordered directly from our website.
Rental sheet music and some other items are not covered by this cart system, so please contact us by email.
8x28k16x3y80
〈1月〉会員限定クーポン
対象カテゴリ
会員限定
¥1,000 OFF
残発行枚数:2
下限金額:¥5,500
有効期間:2025/01/01 ~ 2025/01/31
7swpfiq42pog
選曲応援!CD《80%OFF》クーポン
対象商品
80 % OFF
残発行枚数:92
下限金額:¥1,100
有効期間:2024/12/27 ~ 2025/03/31