シェイクスピア四大悲劇の一つである「マクベス」の大きな特徴は、マクベスとマクベス夫人があらわにする野心と、その膨れ上がる野心に戸惑う恐怖心。この曲ではストーリーに沿って音楽が進むだけではなく、変化していく心理模様も表現している。
第一曲は荒野を表す不気味な雰囲気で始まる。
ノルウェー軍との戦いで勝利したマクベスとバンクォーは、スコットランドに戻る途中、荒野で3人の魔女に出会う。その魔女たちは「マクベスはコーダ(スコットランドの北部都市)の領主となり、さらに国王になる。バンクォーは国王の親となる」と予言する。城に戻るとその予言が当たり、戦いの功績としてダンカン王からコーダの領主を与えられ、マクベスの功績を讃えるため、ダンカン王は家来を引き連れてマクベスの城にお祝いに行くことになった。これまでに起こったことを夫の手紙で知ったマクベス夫人は決意する。夫をスコットランドの王にしようと…。
ダンカン王の一行はマクベスの城にやってきて、マクベス夫人は丁重に客人たちを出迎えた。今日ここで王を殺せば王位に就くことができる、とマクベスは夫人と共に計画していているが、そんな重罪を犯すことはできないと迷う。しかしそんな臆病なマクベスを夫人は受け付けず、マクベスは最終的に王を殺害することを決める。宴が終わって寝静まった頃、マクベスはダンカン王の部屋に入り、短剣で暗殺してしまう。夜が明けてダンカン王の死が城全体に伝わり、大騒ぎになる。(松下倫士)
東京藝術大学音楽学部作曲科を経て、2009年同大学院修士課程作曲専攻修了。卒業時に藝大同声会賞受賞。2014年東京音楽大学大学院修士課程伴奏科修了。これまでに第37回全四国音楽コンクール最優秀賞、日本交響楽振興財団第29回作曲賞、第5回北本ピアノコンクール最優秀賞、第22回宝塚ベガ音楽コンクールピアノ部門第2位、奏楽堂日本歌曲コンクール第19回作曲部門(一般部門)入選など多数受賞。東京フィルハーモニー交響楽団とラヴェルのピアノ協奏曲を共演。
近年は21世紀の吹奏楽“響宴”にて作品が取り上げられているほか、「土蜘蛛伝説」「巡礼歌」「2つの詩曲」などアンサンブル作品が全国各地で多数演奏され ている。 2012年には日本コロムビアよりCD「僕が僕であるために~尾崎豊 オン ピアノ」 (編曲・演奏)をリリース。また2014年に「夢見草~松下倫士ピアノソロアルバム」をリリース。伴奏ピアニストとしても活動し、多くの演奏家と共演し高く評価されている。
東京音楽大学、洗足学園音楽大学非常勤講師。21世紀の吹奏楽“響宴”会員。
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