日本の各地域に伝承されてきた踊りが様々な形で保存されています。どれも優美さや勇壮さを表した、華々しいものですが、よく見ると地域の風土や慣習に裏打ちされた「クセ」が含まれていて、ことばの訛りと同様に、見分けがつくのかもしれません。
この作品は具体的な地域を指し示すものはありませんが、「花をあしらった衣装に身を包みながらしなやかな踊りが繰り広げられる」というイメージを打ち立てて、金管楽器作品の特徴ともいえる「勇壮な響き」を封じて、豊かさと軽妙さの表現に注目してみました。 冒頭のリズムモチーフと、2つのテーマが順に提示され、これらを元に展開していきます。微細な転調を繰り返し様々な色合いの響きが重なりあいながら、優雅にも妖艶にも感じられる踊りが見えることでしょう。
演奏にあたっては、直管系(Trp.Trb.)とサクソルン系(Flg.Euph.Tuba)の音色にコントラストを与えた譜面にしています。5パートでのアンサンブルと、グループ毎のアンサンブルを区別し、対比的なアプローチが叶うと立体的になります。
全体的に指定テンポにこだわらず、しなやかな踊りの性格が表せる内容で設定をして頂きたいと思います。中でも中間部の次第に上げていくテンポについては、デリケートに設計して、効果的な展開を作り上げてください。
さりげないサイズのモチーフをあちこちに散りばめてありますが、これらのニュアンスにも統一感があると良いかと思います。(福田洋介)
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