本作の原典版は、ラメール(島根県雲南市加茂文化ホール)アートフェスティバル2017実行委員会の委嘱で2017年11月5日に開催された同名の催しのために書いた吹奏楽編成の作品です。吹奏楽では9分30秒程度の吹奏詩(交響詩の吹奏楽版の造語)として書いていますが、今回フレキシブル版に改変するにあたり6曲からなる組曲に改変しました。各副題は次の通りです。
1.序奏 2.スサノオノミコト 3.クシナダ姫 4.ヤマタノオロチ 5.戦い 6.終曲
7パート+打楽器の最少8人から大人数まで、幅広い編成に対応しています。
曲は日本最古の歴史書「古事記」に残るスサノオノミコトの「ヤマタノオロチ退治」を描いています。物語の内容に沿った音楽で、出雲神楽「ヤマタノオロチ」からのフレーズの引用や「スサノオのテーマ」「クシナダのテーマ」など各登場人物のテーマが印象的です。特に、スサノオの詠んだ、日本最初の和歌「八雲立つ 出雲八重垣妻籠みに 八重垣造る その八重垣を」の 五七五七七の言葉をそのままメロディ化した「クシナダとスサノオの愛のテーマ」、ヤマタノオロチの八つの頭を 「A.D.C#.G.Bb.E.C.Eb」の八音で表現(2音技法の8音版と言える)した「ヤマタノオロチのテーマ」など、フレーズの背景を読み解くのも楽しいと思います。(高橋宏樹)
1979年、東京生まれ、パンスクール・オブ・ミュージックにて映像音楽やポップス理論などを学ぶ。主に吹奏楽曲や管楽アンサンブルの作編曲をしている。その他ポップスの編成やオーケストラの編曲なども手がけている。ピアノやキーボードのサポート、鍵盤ハーモニカなどプレイヤーとしての活動も行っている。シュピール室内合奏団メンバー。ズーラシアンブラス契約作編曲家。
吹奏楽作品:行進曲「勇気のトビラ(2014吹奏楽コンクール課題曲)」「オーディナリー・マーチ」「アミューズメント・パーク組曲」「サーリセルカの森」「流星の詩」など。
アンサンブル作品:「文明開化の鐘」「グリムの古城」「アマンド・ショコラ」「The Times」「3つの魔法」「月明かりの照らす3つの風景」など。
ひろきさんの家(HP) http://www.hiroki-san.com/
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