書き慣れない小編成で音楽が痩せてしまわぬよう、線で形作っていこう、というのがこの曲の出発点です。それぞれの楽器が旋律として重なっていくことで、音の厚み以上の発言力を持たせられるのでは、と期待して。そこから構想も線的なもの、変化はありつつも一貫した流れであるものへと傾いてゆき、たどりついたのは、植物の蔓が陽のあたるほうへ少しづつ伸びてゆく、伸びていって最後に光に届く、そんなイメージです。「パンドラの箱」の中に最後に残った希望のように。
「スピラ・スペラ」はラテン語で「息をなさい、希望をもちなさい」という意味です。オネゲルの『火刑台のジャンヌ・ダルク』というオラトリオの中で、ジャンヌが聞いた天の声としてとても美しく歌われています。その歌声とこの曲は似ても似つかぬものですが、「希望」の前にまず「生きぬく」というところは、結構この曲想に似つかわしいように思っています。
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