伊賀シンフォニックアカデミー吹奏楽団の創立40周年記念演奏会の為に作曲しました。
伊賀に生まれた観阿弥が到達した能楽の理論を、世阿弥が記したものが「風姿花伝」です。副題の「秘すれば花」とは、秘する花を知る事。
「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず、となり。この分け目を知る事、肝要の花なり。」という文から取ったもので、すべての芸に携わる者に、向けられたメッセージの様な気がします。「能」を「音楽」「吹奏楽指導」に置き換えて読んでも、参考になると思います。
読んで身につまされたものの、奥が深く、どう作曲に結びつけるか悩みましたが、題名の文字からのイメージ「風、花」そして「能を舞う」様子を表現する事にしました。譜面には、そのイメージを発想記号の横に記してあります。
演奏に関しては、力任せに力強い感じではなく「粋な」「遊び心」がある演奏になると良いと思います。曲中に使っている和音は、長3和音のような3度の堆積ではなく4度の堆積の和音が楽器ごとに違った和音で折り重なっていますので、その辺りを注意して練習していただければと思います。(福島弘和)
東京音楽大学器楽科卒業、同大学研究科修了。オーボエを浜道晁、作曲を有馬礼子の各氏に師事する。
現在、オーケストラ、吹奏楽を中心に作曲活動をする。1998年「稲穂の波」、2000年「道祖神の詩」が全日本吹奏楽連盟の課題曲として採用。2019年には同連盟からの委嘱課題曲として行進曲「春」を作曲。1999年に朝日作曲賞(一般社団法人全日本吹奏楽連盟)、2007,’12.’13.’15.’19年に下谷奨励賞(公益社団法人日本吹奏楽指導者協会)、2010年に日本管打・吹奏楽アカデミー賞(作・編曲部門)の各賞を受賞。2001年国民文化祭や、2008年全国高等学校総合文化祭の創作音楽を担当。
21世紀の吹奏楽“響宴”会員。尚美ミュージックカレッジ専門学校講師。
主な作品:交響曲ト調、シンフォニエッタ、同第2番「祈りの鐘」、同第3番「響きの森」、ラッキードラゴン~第五福竜丸の記憶、
百年祭、協奏曲、語りと音楽の作品、など多数
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