ホルン・アンサンブルのオリジナル曲を切望する声を受けて構想されたホルン4重奏の中で、最初に仕上げたのが、この曲。2010年秋口に完成。『ソナタ・バロッコ』同様『16世紀のシャンソンによる変奏曲』的世界から発展した『ダンス・アンティク』シリーズは「ルネサンスの大道芸人の踊りの音楽」というコンセプトだが、このホルン4重奏のための『II』は、より古典的な展開を持つ曲になった。
中間部と短い展開を挟んだ形式。主部はサルタレッロをイメージ、いきなりヘミオラから始まるテーマの反復と展開。パヴァーヌ風の中間部は、しばしばサラバンドのノリに溶解する。ペロティヌス由来のモティーフを展開素材として引用。また、旋法の色付けとして、ギョーム・ド・マショーの終止にみられる偶成和音を仏近代に翻案したものや、フラメンコ由来の和声等も使っている。
スコアは、ステージ上の配置順(1-3-4-2)となっている。左右前後の空間性が曲に織り込まれているので、この並びで演奏のこと。「"強さ"は相対的なもの、デジタルなパラメーターとして受け取ってほしくない」という意図から、指示に幅を持たせてある。タイの末尾が空白に向け放たれているものは、音が残響へ(もしくは他声部の同音へ)溶解するイメージで。また、括弧付き符頭のみへのタイは、それに加え次拍への僅かな掛留を意識して。演奏は、各部分・各声部の性格をしっかり把握し、空間的にも時間的にも立体的なアンサンブルを目指してほしい。
尚、5分をかなりオーバーする曲だが「アンサンブル・コンテスト」での使用に限り、いくつかの部分を省略した短縮版での演奏を認めている。詳細は作曲者(Twitterアカウント:@Swa_msk)まで。
(諏訪雅彦)
初演:2010年11月28日 アンサンブル・ファンファール 第13回定期演奏会
アンサンブル・ファンファール メンバー
(1岩松勝、2高松勝仁、3下原里美、4西林由美)
●作曲者プロフィール 諏訪雅彦(すわ まさひこ)
1959年長野県岡谷市生まれ。東京芸術大学音楽学部作曲科中退。「ウィナーズ-吹奏楽のための行進曲」で第13回朝日作曲賞「16世紀のシャンソンによる変奏曲」で第19回朝日作曲賞受賞。吹奏楽関連の近作に「丘の上で」(2012年、大編成)「ソナタ・バロッコ」(2011年、英国式金管バンド)他。
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