海上自衛隊音楽隊の「祈り~a prayer」という曲。
皆さんもテレビやラジオで聞いたことのある人も多いかと思います。
この「祈り」は、海上自衛隊音楽隊の河邊一彦(かわべ かすひこ)氏が手掛けました。
河邊氏は、自身の自衛艦に乗った経験から作られた「遙かな海へ Beyond the Sea,far and away」や、宮崎の高千穂をモチーフにした交響組曲「高千穂」など、非常に多様なジャンルの楽曲を手掛けている作曲家、指揮者です。
この曲「祈り」は、2011年3月11日に東日本を襲った大震災によって大切な家族を失ってしまった子供たちや、被災者の方々への応援歌として作曲されました。冒頭は被災後の哀しさなどを表現していますが、やがて「希望」がよみがえり、「夢」が実現され、いつか明るい「未来」が来ることを祈り歌われています。
それを歌う三宅由佳莉(みやけ ゆかり)は、自衛官の中で唯一のヴォーカリストです。元々歌が好きだった三宅氏は、大学生の時に海上自衛隊とその音楽隊を知り、「歌を仕事にしたい」という思いで海上自衛隊に入ったそうです。
三宅氏のことを「祈り」で知ったという方も少なくないでしょう。本人の「悲しみを抱えている人に勇気や希望を届けたい。」という願いがその歌声から伝わってきます。
河邊一彦、三宅由佳莉、この2人の才能がいかんなく発揮された「祈り」は、吹奏楽団にも大人気の楽曲です。
ぜひ、これを機会に卒業式や吹奏楽コンクールで、「祈り」をマスターしてみませんか?
感動的なステージをお届けするために、ぜひ練習してみてくださいね。
この吹奏楽版の練習番号[55]から演奏していただくことにより、[合唱 女声3重唱 -販売譜]祈り a prayer(女声三部合唱 ver.): a prayerとサイズ統一ができます。
弊社出版の吹奏楽版と合唱版を利用した演奏について申請不要ですので、両方の譜面をご購入の上演奏していただければ幸いです。
宮崎県に生まれる。
大分県立芸術短期大学付属緑ヶ丘高等学校音楽科、武蔵野音楽大学音楽学部器楽科においてクラリネットを専攻。
クラリネットを故千葉 国夫氏に師事。1977年10月から2014年3月まで海上自衛隊音楽隊に在籍し、クラリネット奏者、指揮者として国内外において演奏活動を行った。この間、1990年には、東京藝術大学音楽学部(聴講生)、2003年から2005年には桐朋学園大学音楽学部(指揮研究生)において、指揮法、作曲理論等を学ぶ。2010年3月から2014年3月までの間、海上自衛隊東京音楽隊長として日本各地において演奏活動を行うとともに、国内外吹奏楽作品の録音を積極的に行った。特に「祈り~未来への歌声」(UNIVERSAL CLASSIC & JAZZ UCCY-1032)は、「第55回日本レコード大賞」企画賞、「第28回日本ゴールドディスク大賞」クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤー、「第6回CDショップ大賞」クラシック賞の3冠を受賞。また、本アルバム等による吹奏楽界への貢献から、2014年度「第24回日本管打・吹奏楽学会アカデミー賞」演奏部門を受賞。
作曲家としては、ジャンルにとらわれない歌心あふれた作品を発表し、吹奏楽コンクールやコンサートなどで取り上げられている。特に、「歌と吹奏楽」の融合を意図した「交響組曲 高千穂」第2曲 仏法僧の森、「嵯峨野~ソプラノと吹奏楽のために~」などは吹奏楽の新しい可能性を追求した作品として注目されている。なかでも東日本大震災のために作曲された「祈り a Prayer 」は、ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、東京ヴィヴァルディ合奏団、ニュージーランドのソプラノ歌手ヘイリー・ウエステンラ等のコンサートでも取り上げられている。
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