この曲は私がフルートのために書いた初めてのソナタです。フルートを使った作品にはその音色から鳥の鳴き声を連想させるために鳥を題材にしたものが多く、この曲もその類に漏れず「鳥のソナタ」と名付け、3つの楽章それぞれの主題として「コクチョウ」「ハシビロコウ」「マメハチドリ」という鳥を選びました。
ただ、この曲は音を(鳴き声)をモチーフにはしていません。生態やその出で立ち、印象などを抽象的なモチーフとして各楽章の主題としました。
ここでは「この鳥のこんなところがこの旋律になっています」などと私のイメージを押し付けるようなことはせずに、以下に私がインスピレーションを受けて各楽章の主題とした鳥の紹介をして、この曲の紹介にかえさせていただきます。
I. 黒鳥(コクチョウ)
カモ目カモ科に属する名前の通り全身が真っ黒な鳥。オーストラリアの固有種であったが、飼育されたものが逃げ出し日本各地で野生化している。白鳥をそのまま真っ黒にしたような見た目は、発見するまで「白鳥は全て白色」と考えていた欧州の鳥類学者の常識を根底から覆した。このことから、常識を疑う必要性を説くための例えや、従来の経験則からは予測し得ない極端な事象が人類に多大な影響を与える例えとしてこのコクチョウ(ブラックスワン)の名が度々用いられる。
II. 嘴広鸛(ハシビロコウ)
ペリカン目ハシビロコウ科に属する鳥。ハシビロコウ科はこの1種で構成され、近縁種が居ないとても個性的な鳥で、靴のような大きな嘴(くちばし)を持つことから英語ではShoebill(靴のような嘴)と呼ばれる。アフリカ中央部の湿地に住み、肺魚などの大型魚を主食とする。呼吸のために水面へ浮いてくる肺魚をじっと動かず長時間待ち、いざその時になると全身倒れこむように水面に突っ込み一瞬で捕らえる。「立ったまま全く動かない鳥」として有名。
III. 豆蜂鳥(マメハチドリ)
アマツバメ目ハチドリ科に属する世界最小の鳥。その体調は5cm、体重は僅か2gと、昆虫と見間違えてしまうほどの見た目である。ホバリング(空中静止)や後ろ向きの飛行が出来る唯一の種と言われ、1秒間に50回以上という超高速の羽ばたきがそれを可能するのだが、ホバリング飛行は尋常でないエネルギーを必要とするために心拍数は毎分1200回を超え、常に食事をしていないと飢死してしまう。ただし、睡眠の際にはその心拍数を100前後にまで抑え、活動時に42℃あった体温を10℃以下にして「ミニ冬眠」をする特殊な能力を持ち合わせている。 (岩岡一志)
<演奏時間>
I. 約7分30秒
II. 約5分40秒
III. 約3分20秒
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