シューベルトの初期の弦楽四重奏は家庭内で合奏を楽しむために書かれました。シューベルトのお父さんはあまりうまくないけどチェロを弾きました。二人のお兄さんは上手にバイオリンを弾いたようです。シューベルトがビオラを担当して家族で弦楽四重奏のできあがりです。当時の楽譜出版社もそうした曲を出版したがったようですね。
さて、この第14番はその頃の作品とは全く別物です。シューベルトの苦手だった構築的な音楽作り、まるでベートーベンの弦楽四重奏のような充実した作品です。シューベルト自身としてはあまりハッピーではない時期でした。期待のオペラを上演拒否され、おまけに病気にかかり、全楽章が短調でできた深刻な音楽が生まれました。「死と乙女」というタイトルは同名のリート(歌曲)の旋律が第二楽章で使われているためです。
平成2年度第14回アンサンブルコンテストで世田谷学園の為に編曲しました。長大な曲を切り刻んでカットしまくったお陰で、大好きな第2楽章とフィナーレを演奏することができました。シューベルト先生ごめんなさい。演奏の仕方は弦楽四重奏の演奏を「みる」ことをお勧めします。弓の動きは音楽を分かりやすく表現しているからです。アルバンベルク弦楽四重奏団の演奏はとても勉強になりました。(かとうまさゆき)
新潟県立巻高等学校卒業。武蔵野音楽大学でトロンボーンを坂本辰則氏に師事し卒業。
1993年から2008年までオブロークラリネットアンサンブルの代表を務める。2009年1月にクアトロ・パッツァを加藤純子と共に立ち上げる。
世田谷学園、世田谷おぼっちゃまーずとオブローの為に多数アレンジをしている。
※参考動画はまだありません。演奏動画を掲載させていただける方はぜひご連絡ください。
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