モーツァルトは、1775年に大司教のコンサートマスターを引き受ける為、ザルツブルクに戻ります。それから数年間は小アンサンブル作品の最も充実した時期になります。ディヴェルティメントやセレナーデは式祭典の娯楽音楽として必要とされ、食卓音楽や野外コンサートの形で行われました。ピアノ三重奏曲は「三大シンフォニー」と呼ばれる、第39番、第40番、第41番の交響曲に前後して作曲されました。モーツァルトのきらめく着想と造形力を充分に感じられるヴァイオリンとチェロ、ピアノのための曲です。ピアノパートは全てモーツァルト自身が演奏したらしいですが、音楽の中心的な役割をしています。
この編曲は、ケッヘル番号548の第3楽章を「世田谷おぼっちゃまーず」のアンサンブルコンテストの為に書いたものです。
明るく躍動するテーマを持つロンド形式の曲です。モーツァルトらしいエレガントな演奏を目指してください。粒の揃った指と清潔なタンギング(それって最も難しいですよね)が演奏の出来を大きく左右します。フレーズの終わりの音を丁寧におさめるとエレガントになります。出だしの羽のように軽やかなテーマ、[A]からのような流れる音楽、そして[F]からは短調と様々な音楽の変化を充分に楽しんで演奏してください。[C]や[H]などの十六分音符はさらい所です。軽やかなピアノ演奏をイメージして必死で練習しましょう。
今までにピアノ協奏曲など、モーツァルトの曲を数曲クラリネットアンサンブルにアレンジしてきましたが、どの曲もまるで元々クラリネットの曲のような音がします。モーツァルトってクラリネットにぴったりなんだと思っています。(かとうまさゆき)
新潟県立巻高等学校卒業。武蔵野音楽大学でトロンボーンを坂本辰則氏に師事し卒業。
1993年から2008年までオブロークラリネットアンサンブルの代表を務める。2009年1月にクアトロ・パッツァを加藤純子と共に立ち上げる。
世田谷学園、世田谷おぼっちゃまーずとオブローの為に多数アレンジをしている。
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