今さら解説の必要もないほど広く知られた名曲であろう。 原曲は1783年に作曲された「ピアノ・ソナタ第11番 イ長調」K.331の第3楽章。 ピアノ・ソナタそのものがさほど難しい作品ではないので、 中級程度のピアノ学習者にとっても人気のレパートリーである。
この第3楽章には、もともと特別な副題はつけられていないが、 発想標語として「トルコ風に」と示されている。“トルコ風に”とは、当時のヨーロッパで流行した、トルコ軍楽隊の行進のリズムやアクセントを採り入れた音楽のこと。 第3楽章のみが独立した小曲として扱われる場合には、しばしば「トルコ行進曲」とも呼ばれる。
クラリネット8重奏のためのこの編曲は、東京クラリネット・アンサンブルのために1980年に書き下ろしたもの。この出版に際して、初歩的なミスやあまりに稚拙な部分は二、三訂正したが、大筋はほぼ初稿のままである。クラリネットの機能を考慮した上で、大胆にもヘ短調(原調はイ短調)に移調されている。
(森田一浩)
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