18世紀ナポリ楽派のオペラ作曲家であるジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(1710-1736)の〈12のトリオ・ソナタ〉は、20世紀初めにストラヴィンスキーのバレエ音楽《プルチネルラ》の一部に組み込まれたことで知られるようになりました。この変ロ長調のソナタは12のトリオ・ソナタの2曲目に収められています。実際は、楽譜販売のために有名であったペルゴレージの名を騙った偽作であり、後にドメニコ・ガッロ(1730-1768)の作であると判明しました。バロックと古典派の過渡期にあたり、バロックの形式を持ちつつも、優美で軽快な音楽に古典派音楽の芽生えを感じさせる爽やかな作品です。
演奏にあたっては、強弱やアーティキュレーション、装飾(tr./トリル)は編曲者からの提案ですので、表記を参考にしつつも「良い趣味」で自由に考えて演奏してみてください。トリルは原則1つ上の音(2度上)から始めてください。長い音はふくらませるように演奏します(「メッサ・ディ・ヴォーチェ」といいます)。この楽譜では音符の上に[<>]で示しました。
最後に、楽譜制作にあたってはチェロ奏者の島根朋史氏に様々な御協力をいただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。
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